現在の位置

つくり育てる漁業

原木魚礁

 持続的な漁業を目指して漁業者自らが漁場をつくるという観点から、漁業者による原木魚礁設置事業を行っています。
 原木魚礁とは、長さ約3メートルの広葉樹や針葉樹(間伐木)に、麻ロープでコンクリートブロックを結びつけて沈設する単純な構造の魚礁です。古くから継続して事業が行われており、近年では約1,000セットを設置しています。
 原木魚礁は1.製作設置が容易である、2.通説2~3年で腐り、自然に帰る、3.天然のものなので微生物の付着が早いため早く魚を集める効果があるといった特徴を持ち、特に延縄(はえなわ)漁で狙うアカアマダイは、魚礁を設置した海域でよく釣れるといわれています。 

原木魚礁の説明画像

種苗放流

 水産資源の減少が著しいなか、水視漁業の主要生産物であるサザエ、アワビ等を種苗放流し、資源の維持・増大を図っています。主に殻高・殻長が20~30ミリサイズの種苗を放流しています。

種苗放流の説明画像

養殖業

 伊根湾内にてブリをはじめ、マダイ、カンパチなどの養殖が行われています。
 伊根湾の低温で清浄に保たれた海で身が引き締まり、適度にあぶらの乗ったブリは、天然ものと遜色ない旨さといわれています。
 伊根湾の水質を良質に保ち、今後も良好な養殖漁場として、利用ができるよう自から養殖漁場改善計画を立て実践しています。改善計画には、飼育密度を低くし、餌料を適正に使用すると共に履歴を保管する等、安全で安心、おいしい魚の生産に努めています。
 又、魚以外にも、アワビの陸上養殖や岩ガキの養殖も行われ、多様な所得機会の創出にも寄与しています。

 

 また、平成19年より、府外の水産会社による大型クロマグロの畜養も行われています。これは夏季に日本海で捕獲されたマグロを冬季まで育成し、脂をのせ、価値を高め出荷する養殖方法で、主に東京築地に「伊根マグロ」のブランドで出荷されています。
 市場で伊根マグロは、肉質や脂の乗りもよく、高い評価を得ています。今後、地元消費につなげ新たな伊根の名産に出来るよう販路開拓に取り組んでいます。

養殖業の説明画像

その他のとりくみ

 海・里・山が連携した海環境の保全に向け漁業者が行っている、「漁民の森作り事業」へ参加しています。これは豊かな漁場を維持する上で、森林から供給される河川水が重要な役割を果たしているという考え方から、漁業者自らが山に入り保全作業を行うというものです。
 又、蒲入水産では、自社の大型定置で捕れた新鮮な魚と、地域で収穫したこだわりの農産物を利用して食事を提供しています。4月~9月の季節限定で漁港を間近に見ながらの食事は、漁村の雰囲気とあいまって、格別の味です。ネーミングをずばり「漁港めし」、伊根町の漁業の6次産業化の先駆けです。

森づくりを行っている画像