原木魚礁


伊根町の漁場造成事業の中で、漁業者の要望が高く、自らが設置作業に 携わり、古くから継続して行われてきているのが原木魚礁です。


原木魚礁とは

 原木魚礁は元口6cm以上、長さ3m以上の原木に、麻ロープでコンクリートブロ ックを結びつけて沈設する単純な構造の魚礁で、毎年約1,000セットを設置しています。
 この原木魚礁の最大の利点は、何と言っても「自然に帰る」ことです。原木は通説では2〜3年の 耐用年数と言われており、また、結束に用いる麻ロープも数年で無くなってしまいます。その間に 原木に付く虫・付着生物を餌とする魚類を集め、漁場とするものです。
「ロープが腐ると、コンクリートブロックが外れて木が浮かないのか」との疑問をお持ちの方もいら っしゃると思いますが、沈設後約1年経過した時点で、原木は水を含み浮かなくなってしまいます。

原木魚礁イメージ図 

その効果

 原木魚礁は、付着生物に重点を置いた魚礁です。魚礁のもつ空間を 好む魚種より、付着生物を餌にする魚を集め、さらにその魚を餌にする大型魚も集めることが目 的です。「原木魚礁を沈めた海域で延縄漁をするとアカアマダイ(グジ)がよく釣れる」と多くの漁業者の声を 聞きます。つまり、海底に生息しているアカアマダイを集める効果が発現しているということです。

これからの原木魚礁

原木の魚礁としての特性を生かしていくことが大切であると考えています。従来より 『腐敗しにくい』という特性から舟屋建材に多用されていた「椎木」を、漁業者は好んで魚礁に 用いていました。自然環境の保全、循環型資源利用といったことがさけばれる昨今、間伐材を 魚礁木として活用していく取り組みも行っています。 鋼製魚礁の項でも述べておりますが、鋼製魚礁に原木を結 束して沈設するなど、それ単体でも効果があるものを組み合わせ、さらなる魚礁効果を見出し、良 好な漁場となるよう事業を推進していきたいと考えています。


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