小児肺炎球菌ワクチン

更新日:2022年12月20日

ページID : 0238

対象者と受け方

対象

2カ月~5歳未満のお子さん

通知

対象者に通知します。

接種回数

接種をスタートさせる年齢によって、接種回数が異なります。

4回接種

標準的な接種年齢(生後2カ月~7カ月未満)
27日から56日までの間隔をおいて(医師が必要と認めた場合は20日間)3回、3回目接種後は、7~13カ月の間に1回

3回接種

標準的な接種年齢以外(生後7カ月~1歳未満)
27日から56日までの間隔をおいて(医師が必要と認めた場合は20日間)2回、2回目接種後は、7~13カ月の間に1回

2回接種

標準的な接種年齢以外(1歳以上~2歳未満)
1回接種後60日以上の間隔をおいて2回目を接種

1回接種

標準的な接種年齢以外(2歳以上5歳未満)

接種後の注意

接種直後の30分は急激な変化を観察し、当日は激しい運動を避けましょう(入浴は構いません)。

肺炎球菌感染症とは

肺炎球菌が鼻やのどから体に入って発症します。

子どもでは細菌性髄膜炎や菌血症、敗血症や重い肺炎や細菌性中耳炎などの病気を起こします。

子どもや、赤ちゃんは肺炎球菌に対する免疫(抗体)がほとんどなく、肺炎球菌感染症にかかると重症化することが多くあります。また、高齢者も多くかかる病気です。

細菌性髄膜炎にかかった人の約半数は0歳児、約8割は2歳前の子どもです。集団保育の子どもは2~3倍かかりやすいです。

症状・経過

細菌性髄膜炎になっても早期の症状は熱が出たり、不機嫌になる程度で、血液検査をしても多くは風邪と診断されます。その後、ぐったりする、けいれん、意識がないなどの症状が出てきます。

抗菌薬(抗生物質)が効かない耐性菌も多く、治療がたいへんで予防が一番です。

肺炎を起こした場合は、ウイルス性肺炎と異なってたいへん重症になります。

中耳炎の場合は、耐性菌が多いので重症で治りにくくなります。

合併症

髄膜炎にともなう合併症は多くあり、死亡や発達・知能・運動障害などの他、難聴(聴力障害)などが起こることがあります。

肺炎球菌による細菌性髄膜炎にかかる子どもは、ヒブによる髄膜炎より数は少ないですが、死亡する率が7~10%、後遺症の発症率が30~40%と、ヒブの倍くらい多いです。

ワクチンの効果と副作用(副反応)

子どもは小児用肺炎球菌(不活化ワクチン)が大変有効です(大人の肺炎球菌ワクチンとは別のものです)。

約90種類ある肺炎球菌のうちで、重症になりやすい7種類を選んでつくられたワクチンです。世界中で効果と安全性が確かめられています。WHO(世界保健機関)は、小児用肺炎球菌ワクチンを最重要ワクチンの一つに位置付けています。

接種したところが赤くなったり、接種した日の夜に熱がでることもあります。

この記事に関するお問い合わせ先

保健福祉課健康増進係
〒626-0425 京都府与謝郡伊根町字日出646番地
電話番号:0772-32-3031
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