B型肝炎ワクチン

更新日:2022年12月20日

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対象者と受け方

平成28年10月1日から、定期接種となりました

対象者

生後2ヶ月から1歳未満のお子さん

通知

対象者に通知します。

接種回数

標準的には、生後2か月から生後8か月までの間に、ワクチンを合計3回接種します。

接種期限は、1歳未満となります。

  • 1回目
    生後2月以降に接種します。
  • 2回目
    1回目接種から27日以上の間隔をあけます。
  • 3回目
    1回目の接種から20~24週の間隔をあけます。

母子感染予防のために、抗HBs人免疫グロブリンと併用してB型肝炎ワクチンの接種を受ける場合は、健康保険が適応されますので、定期接種の対象外となります。

B型肝炎とは

B型肝炎は、B型肝炎ウイルスの感染によっておこる肝臓の病気ですが、感染力が強く人から人に伝染していきます。

一過性の感染で終わる場合と、ウイルスが排除されずに体内にたまり続け、感染している状態が続いてしまう場合(この状態をキャリアといいます)があります。特に、免疫機能の未熟な乳幼児が感染すると、キャリアの状態になりやすく、将来肝硬変や肝臓がん等命に関わる病気を引き起こすこともあります。

感染経路

血液、汗、鼻水、涙などを介して、感染します。
近年、周囲の人から感染する「水平感染」が問題となっています。特に、乳幼児の感染経路は、家庭内の家族からの感染の割合も増えています。

症状

急性肝炎は、急激に肝臓の細胞が破壊される劇症肝炎を発症し、意識障害をおこすことがあります。
慢性肝炎は、微熱程度の発熱、全身倦怠感、悪心、嘔吐などの症状がみられ、徐々に黄疸がみられるようになります。黄疸が出現するのは、小児期で10%以下といわれています。
しかし、ほとんど自覚症状がないままに進行し、肝硬変や肝臓がんに移行する危険性があります。

予防

ワクチンを接種することで、体の中にB型肝炎ウイルスへの抵抗力(免疫)ができます。
免疫ができることで、一過性の肝炎を予防できるだけではなく、キャリアになることや、まわりの人への感染を防ぐことができます。

予防接種を受けても、お子さんの体質や体調によって、免疫ができないこともあります。

B型肝炎ワクチンの副反応

接種箇所が赤くなったり、腫れたり、しこりができたり、痛みを感じたりすることがあります。接種したところだけではなく、熱が出たり、刺激に反応しやすくなったりすることがあります。
いつもより機嫌が悪かったり、ぐずったり、眠そうにしたりすることがあります。きわめてまれに、アナフィラキシー、急性散在性脳脊髄炎などの重い病気にかかることがあるといわれています。

アナフィラキシーとは、急激なアレルギー反応により、じんましんがでたり、呼吸が苦しくなったりすることがあります。

急性散在性脳脊髄炎とは、自己免疫(免疫力が強すぎて自分自身の体を攻撃してしまう)により引き起こされる脳や脊髄の病気です。ワクチン接種後の場合は、通常数日から数週間程度で、発熱、頭痛、けいれん、運動障害などの症状がでます。

注意事項

ワクチンの容器に、乾燥天然ゴム(ラテックス)含まれる場合があります。ラテックス過敏症のあるかたは、アレルギー反応があらわれる可能性があります。また、ラテックスと交叉反応のある果物(バナナ・栗・キウイフルーツ、アボカド、メロン等)にアレルギーがある場合は接種医にご相談ください。

ラテックス過敏症とは、天然ゴムの製品に対する即時型の過敏症です。ラテックス性の手袋を使用時にアレルギーがみられた場合に疑います。

この記事に関するお問い合わせ先

保健福祉課健康増進係
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